【省エネルギー性能の大切さ】その4

前回のブログでは、
新築住宅の省エネルギーを考える上で必要なポイントは、
以下のとおり、5つほどあることをお伝えしました。

⑴ 建設地によって、断熱性能の基準が変わる!
⑵ 2020年省エネルギー基準の適合が義務化
⑶ 断熱性能は住宅1棟ごとの計算が必要
⑷ 1次エネルギー消費量の計算で電気使用料がわかる。
⑸ 電気使用量を抑えることが省エネにつながる。

前回に引き続き、
株式会社星工務店が特に得意としている断熱性能や
省エネルギー住宅についての大切なお話になります。

今回のブログでは、

⑷ 1次エネルギー消費量の計算で電気使用料がわかる!
について、お話ししたいと思います。

⑷ 1次エネルギー消費量の計算で電気使用料がわかる!

車の場合は、リッターあたり何キロ走るか?という
目安となる数字がありますね。
しかし、住宅には
そのような具体的な数字が今までありませんでした。
今後は『1次エネルギー消費量』という数字で表すことになります。
住宅に使用する様々なエネルギー(電気、ガス、石油など)を
1次エネルギーに換算して使用量を求めます。
この『1次エネルギー消費量』の算定は、
誰でもWEB上で無料で使うことができます。
🔽参考🔽
(https://house.app.lowenergy.jp)
建物の広さ(全体の床面積)が基本となり、
主たる居室(リビング)
その他の居室(寝室、子供部屋など)
非居室(トイレ、ユニットバス、廊下など)の割合により
1次エネルギー消費量の基準値が自動で計算されます。
それに対して、実際に設計した住宅の仕様(外皮性能、暖房設備、
冷房設備、換気設備、給湯設備、照明設備)を入力することで、
1次エネルギー消費量が求められます。
写真の(5)判定の欄で、
基準1次エネルギー消費量 116.3(GJ/戸・年)対して、
設計1次エネルギー消費量 63.2(GJ/戸・年)となっています。
基準1次エネルギー消費量 ≧ 設計1次エネルギー消費量 なので
基準は達成しているという判定結果です。
(6)BEI では、0.41という数値が記載されています。
基準1次エネ・設計1次エネの双方から
「その他の設備」を引いたエネルギー消費量の割合で、
数値が小さいほど、ランニングコストが良いことを意味します。
BEI = 0.41は、基準1次エネルギー消費量に対して
『59%の削減』をしているという意味です。
『1次エネルギー消費量』『BEI』が今後の新築工事では、
重要なキーワードになりますので、
新築をご検討される方は必ず覚えてください。
『1次エネルギー消費量』を抑えるためには、
省エネ設備機器も大切なのですが、それ以上に
建物の外皮性能【断熱性能】(UA値)が大きく影響します。

1次エネルギー消費量の差=電気料金の差

1次エネルギー使用量を電気使用量に換算する方法は、
設計1次エネルギー消費量 × 1,000 ÷ 9.76で計算できます。
全てのエネルギーを電気とした場合
63.2(GJ/戸・年) × 1,000 ÷ 9.76 = 6,475(kw)となります。
電気の単価を25円とすると、
6,475(kw) × 25 (円) = 161,875(円/年)の電気料金となります。
基準1次エネルギー消費量と同等の性能の場合は、
116.3(GJ/戸・年) × 1,000 ÷ 9.76 = 11,915(kw)となります。
電気の単価を25円とすると、
11,915(kw) × 25 (円) = 297,875(円/年)の電気料金となります
1年間で¥136,000の電気料金の差になります。

住んでからのランニングコストは、家計に大きく影響するので
しっかりとした性能の住まいを提案することが大切だと
認識しています。

上記の計算は全てのエネルギーを電気にした場合ですので、
実際には上記金額の40%ほどの電気料金です。
電気料金は今後もどんどん高くなることが予想されますので
電気への依存度を下げることも必要です。
次回のブログでは、
⑸ 電気使用量を抑えることが省エネにつながる。
について、お話をさせていただきます。

投稿者:

星 隆行

株式会社星工務店代表取締役。1級建築士事務所studio_taka代表。1級建築士。高耐震、高断熱に特化した住まいの設計・施工を手がけています。このブログでは、建築に詳しくない方にもわかりやすく解説、ご説明しております。ご意見、ご質問等がございましたらコメント欄からお気軽にお尋ねください。