断熱材の性能の違いがそのまま住宅の性能に影響します

省エネ住宅とネット・ゼロ・エネルギー・ハウス (ZEH)の違い

断熱材の性能の違いがそのまま住宅の性能に影響します

前回のブログでは、『究極の省エネ住宅』とは、
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス (ZEH)【読み:ゼッチ】と
呼ばれており、UA値』【読み:ユーエーち
(外皮平均熱貫流率の略)によって、住んでから光熱費の増減を
左右する大事な指標になるので
住宅会社さんに自分の家のUA値を確認する必要がありますよ
と、お伝えしました。

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス (ZEH)【読み:ゼッチ】への
近道は、『UA値』(外皮平均熱貫流率の略)を小さくし、住まいの
断熱性能を良くした上で、省エネルギー性能の高い給湯器を
設置することですよ!と、お伝えしました。

今回のブログでは、
一般的に言われている【省エネ住宅】と
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス (ZEH)】の違いについて、
お話ししたいと思います。

【省エネ住宅】というキーワードを、
どこの住宅会社さんでも使っています。
本当に省エネ住宅なのか? と、いつも疑問に思います。

それは、【建築物省エネ法】によって、建設する地域や
日照条件によって、省エネ性に関する基準が違うため
一概に省エネとは言えない理由があるからです。

【建築物省エネ法】の省エネ基準を満たすことが、
一般的に【省エネ住宅】と言われていますが、、、、、
実はこの基準は、決して厳しくない甘い基準なのです。

省エネ先進国である『ドイツ』の省エネ基準は
7段階の評価方法で、とても厳しいことで有名です。
このドイツの基準と我が国の省エネ基準を比較すると
我が国の省エネ基準は、ドイツ国内では最低レベル以下の
基準なのです。
我が国はこれから先、ドイツ国内では最低レベル以下の
基準を普及させようとしているのか?と考えるとゾッとします。

ですから、今後、新築をご検討される方には、
【省エネ住宅】というキーワードに騙されないように
注意してほしいと思うわけです。
省エネ基準は守って当たり前のレベルです。
計算が複雑でしっかり理解をしていない住宅会社さんが
多いのも事実です。
自分の家が本当に省エネ基準をクリアしているか確認する為に
必ず住宅会社さんに自分の家のUA値を確認する必要があります

このUA値が小さければ小さいほど断熱性能が良いので、
今後、新築をご検討される方には必ずチェックしていただきたい
キーワードです。
このUA値にも地域ごとに基準があり、
南会津 0.56以下(3地域)
郡山市 0.75以下(4地域)
いわき市 0.87以下(5地域) と決められています。

繰り返しになりますが、守って当たり前のレベルでこの程度の
断熱性能では燃費の悪い家になっていまいます。

ですから、最近はネット・ゼロ・エネルギー・ハウス (ZEH)
【読み:ゼッチ】が注目されているのかもしれません。

省エネ基準の家で年間100のエネルギーを使うとします。
これがネット・ゼロ・エネルギー・ハウス (ZEH)の家では
エネルギー収支が0以下になるのです

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス (ZEH)の定義は、
年間で使うエネルギーと創るエネルギーの差引が0、
若しくは、創るエネルギーの方が多い事が条件です。
要は、住んでからランニングコストのかからない家、
すなわち、究極の省エネ住宅と言えるわけです。

【省エネ住宅】と
【ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス (ZEH)】の
一番の違いは、断熱性能の違いです。

この断熱性能の違いは、UA値【読み:ユーエーち】
(外皮平均熱貫流率の略)によって表され、値が小さいほど
断熱性能が良いことを表します。

地域区分が3地域の南会津地域では先にご説明の通り、
UA値が、0.56以下と決められているのですが、
この程度の断熱性能では、
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス (ZEH)】になりません。
現在、設計しているZEHでは、UA値 0.25 です。
ZEHは、省エネ基準の2〜3倍以上の断熱性能が必要です。

この断熱性能を確保するためには、今まで広く一般的に
使われていたグラスウール断熱材(10kg/m3 100mm)
性能が悪すぎて使えないのです

今後は、ネオマフォームフェノバボードなどの超高性能
板状のフェノールフォーム断熱材が主流になります。
さらに、壁の中に断熱材を入れる工法(充填断熱に加えて
壁の外側に断熱材を貼る工法(付加断熱も必要になります。
この断熱材の仕様や施工方法の違いが、省エネ住宅と
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス (ZEH)の差になります。

要は、断熱性能の差がそのまま、住んでから
ランニングコストに大きく影響するということです。

【省エネ住宅】と【ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス (ZEH)】の
2つ目の違いは、太陽光発電の有無です。

誤解をされる方も多いのですが、省エネ基準をクリアするために
太陽光発電の設置は必要なく、断熱材の性能を少し上げるだけで
十分にクリアできる程度の基準です。

【ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス (ZEH)】の場合は、
使うエネルギーよりも、創るエネルギーが上回る必要があり
太陽光発電の設置が必ず必要になります。
太陽光発電の大きさ(発電量)は、
1次エネルギー消費量の計算をするときに一緒に求めます

この1次エネルギー消費量の計算をする上で、
・UA値(断熱性能の指標)
・給湯器の省エネルギー効率
・太陽光発電の発電量と変換効率  が重要になります。

これからの新築住宅ZEHが標準的になります
ですから、ZEHへの対策ができない住宅会社さんは淘汰される
時代になります

現在、一般のお客様からネット・ゼロ・エネルギー・ハウス (ZEH)
【読み:ゼッチ】についての、お問い合わせが非常に多くなって
おりまして、ZEHへの関心の高さが伺えます。
南会津地域では唯一ZEHビルダーですので、
しっかりとした情報を発信しZEHの良さをご説明したいと思います

次回のブログでは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス (ZEH)に
欠かすことができない【超高性能な断熱材】について
内容を掘り下げて、詳しくお話ししたいと思います。

ZEHに関するお問い合わせはこちらからお願いします。

1級建築士の星隆行が直接お答えいたします。

電話の場合はこちら>>> 0241-73-2117

投稿者:

星 隆行

株式会社星工務店代表取締役。1級建築士事務所studio_taka代表。1級建築士。高耐震、高断熱に特化した住まいの設計・施工を手がけています。このブログでは、建築に詳しくない方にもわかりやすく解説、ご説明しております。ご意見、ご質問等がございましたらコメント欄からお気軽にお尋ねください。